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山川方夫

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1930〜1965 小説家

東京都出身、芥川賞候補となるが受賞せず34歳で夭折。

​短編「夏の葬列」が中学校国語 教科書に採用されたりしている。

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作家 山川方夫との出会い。

自分の日記によると、1975年(当時自分は高校1年生)3月5日の夜8:00からN H Kで放映された 『落下傘の青春』というドラマに、ちょっと大袈裟にいえばショックを受けた。自分の趣味?にぴたりとはまった(こういうものを求めていたんだ)といえるようなドラマだった。このドラマたった1回きりの単発 ドラマだったのだが、そういうわけで印象が深い。日記に当時の新聞の批評が切り抜いて貼ってあったので、 下にのせる(ちょっと読みづらくてすみません)。この原作である小説(小説の方のタイトルは『軍国歌謡 集』という)を書いた作者が山川方夫だったわけだ。あまりに気に入った自分は、本屋さんで山川方夫をさ がしました。ありました。文庫本でたしか旺文社で出されていた「安南の王子・煙突」のタイトルの短編集 を買い、よみふけりました。その後「海岸公園」や珠玉作品集を本屋さんにはなかったので注文して買い、 それでもあきたらず、就職して大人になってからは全集(5巻)をそろえました。ただ、この作家、芥川賞 の候補には何度かなっているのですが受賞していないせいかあまりメジャーでないようで、しかも35歳と いう若さで(交通事故昭和40年)亡くなっており、あまり評価も高くないようなのですが、まあ、しつこいようですが、ちょうど思春期に読んだということもあ り(今読んだらそれほどの感激もなかったのかもしれないんですが)自分にとって重要な作家といえるわけ です。 当時、趣味で漫画を描いていた自分は、なかなかストーリーが作れず彼の短編小説『煙突』を漫画化したこ とがあり漫画雑誌『ガロ』に投稿したことがあったのですが(これがまた、今考えれば大胆というか無知と いうか身のほど知らずというか、それぐらい稚拙な絵だったんですが)投稿するからには、原作者の許可が 必要であろうと、山川みどり(山川方夫の奥さんですね)さんに手紙を出して許可を得ました。なんと返事 がきて物凄い達筆でとても気持ちのいいお手紙でした。そんな思いでもあります。

この番組のことをたまたまHPに載せていた所を、ネットでMさんが昨日(2003年5月31日)メールを くれて、「落下傘の青春」のテープを持っているということなんです。狂喜!そこで6月は「山川方夫月刊」 として、山川関係のことをHPにのせていきたいと思っています。できれば山川原作のマウス漫画も描いてみ ようかと考え中。

​以上の文章は、かなり前にHPに書いたものなので、その後山川さんの小説をマウス漫画にしたものがあるのでそのページへ「夏の葬列」「昼の花火」。(2020年12月31日)

2021年6月13日

 先週ネット上で新しい出会いがあった。なんと「山川方夫書誌」という山川方夫さんの情報満載のHPだ。もうかなり以前から始めているサイトらしいのだが、管理者さんにメールを送ったところ、自分のこのページをご覧くださったようで、なんと共通点が多いことに驚きとともに同胞を得た嬉しさが湧いてきて又も山川方夫熱が再炎というわけだ。管理者のAさんは同業者でしかも自分と同い年。オフコースしかも二人の頃のオフコースファンらしく、しかも昨年亡くなった佐々部監督と高校時代同じ文芸部の後輩だったらしく不思議な縁に本当に驚いている。しかも私用で昨日から北海道に来るというではありませんか!なんという偶然。もしよかったらお会いしたと思いましたが、さすがにこう言ったご時世ということもあり、それは叶いませんでしたが。

​ そんなわけで、以前から漫画化したいと思っていた山川方夫作品の「軍国歌謡集」を実行に移そうかと考えている。まずは読み直してどこの部分を取り上げ台詞なども選びつつあります。7月完成。

 

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